
この春、ほかの若ケキョになじめず
たった一人の生徒としてペンちゃんのお庭にやってきたポッピー。
ちょこっとマイペースで
ちょこっとわがままで
厚かましくてお遊び好きで
ペンちゃんのおそばから離れようとしない
かわいい若ホケキョでした。
ペンちゃんには思い切り甘えて大はしゃぎのポッピーは
実はおヒナの頃に親ホケキョも兄弟ホケキョもいなくなってしまった
寂しい子だったのでした。
しっかり者でホケキョ界の人気者のホッピーも
いなくなった弟ホケキョへの想いや自然の中での厳しさやつらさを
心の奥に秘めていたのです。
ペンちゃんのお庭で遊んでいるときは
そんな苦労やさみしさなど全く見せないホケキョたち・・・
この春もホケキョたちから
何か深い、深い想いや世界をおしえてもらったのでした。
「ポッピー、ホッピー、
うめお、ささお、プッチー、しばお・・・
また会う日まで元気でいてね。
次の春もペンちゃんはこのお庭でみんなを待っているからね。
かわいいかわいいみんなを待っているからね。
その時はまた
何も心配せずに
思いっきり思いっきりペンちゃんと楽しく過ごそうね。」
これが
この春のペンちゃんとホケキョたちとのお話でした。

