ひたすらせっせ

「らんららんら〜〜♪ひゃ〜〜〜らららら〜〜〜♪」


まだまだひたすらせっせとたたんだお洗濯物を並べ続けるペンちゃんなのであった〜〜〜。


せっせ　せっせ。

「う〜〜ん。もうちょっとかな〜〜。ららら〜〜♪」

まあ・・・見ててよね！

「ん〜〜？？」

ペンちゃん、いっぱいお洗濯物並べてくれて〜〜

ん〜〜？

何か、やってくれるんやろか？？









「ふふ！ふふ！ひゃっひゃっひゃ〜〜〜♪」


まあ、見ててよね！お母ちゃん！！

ひゃっひゃっ〜〜〜♪


・・・・いかにも・・・なんだかたくらんでるペンちゃんなのであった〜〜。

すっごい思いつきを

「・・・・ふふ！ふふ！らんら　らんら〜〜〜♪ええこと思いついたんよね〜〜♪」


ふふ！
せっせ。せっせ。
よいしょ　よいしょ〜〜。



急にお洗濯物をどんどん積み上げるペンちゃんなのであった〜〜。

世界に1個？

「ふふ！ええよね〜〜！世界に1個の・・・・あ！！」

あ〜〜〜！！





「ん〜〜？どないしたん？」

ペンちゃんはこれからも

「んまあ！ペンちゃんはかしこいね！そうやね！幻のものはおステキなものがいっぱいやねえ！！」

おステキで〜〜めずらしくてね〜〜

それに〜〜すっごくきれいやったり〜〜

おいしかったり〜〜かわいかったり〜〜


ペンちゃんは、
これからまたどんどん幻のステキなものに出会えるよ！

もしかしら世界に1個しかないすっごい幻ものとかもね〜〜


ペンちゃんはいい子やから〜〜きっと

おステキな幻のものがペンちゃんに見つけてほしくてどんどんやってくるんとちゃうやろか〜？

ふふ！
楽しみやねえ、ペンちゃん！







「きゃ〜〜〜！！そうやね！ボク、ええ子やから〜〜！！」

幻ものがまたボクのとこにきてくれるよね！
そうにちがいないよね！

世界に1個だけのすっごいおステキな幻ものとかも〜〜
めぐりあえるよね！！

きゃ〜〜！

「幻」のイミって・・・

「それからねえ、あのね、お母ちゃん。」

幻のものね、マカロンとか〜〜白いドラ焼きとか〜〜ふたご玉子とか〜〜
なんか〜〜めずらしいものばっかりやけど〜〜

なんか、ええものばっかりよね！

見つけたらドキドキするものばっかりよねえ〜〜！

「まぼろし」のものって〜〜おステキなものっていうイミなんやろか〜〜？

ねえ、ねえ。お母ちゃん！

ふふ！ふふ！

おヒナさんやった頃？？

その夜、かしこい良い子のペンちゃんはお母ちゃんがお洗濯物をパタパタ〜〜〜とたたむのを
お手伝いしながら〜〜いろんなお話をしたのどした。


「あのね、お母ちゃん、今日のふたご玉子は〜〜特に幻ぶりがすごかったよねえ！」

「そうよね〜〜。あれはお母ちゃんがちっこい頃に見て以来やったから〜〜」

「お母ちゃんがおヒナさんやった頃？・・・何年くらい前なんやろか〜〜？？」

「・・・・・ほほほほ。　ええっとねえ・・ほほほ。まあ・・ええのよ。ペンちゃん。」

「んにゃ？何がええのやろか？？ぴぴぴぴ・・・・？？」


ほほほほ！！とにかくええのよ！


ぴぴ？？ボク、ようわからんけど〜〜ええんやね？きゃ！

そうよ！ほほほ！！

三つ子とか四つ子とか？？

ありがたいお気持ちで幻のふたご玉子をいただいた後、

もしかして　もしかして・・・

またふたご玉子にすぐに会えるかも・・・

う〜〜ん・・・もしかして・・・

ホントは三つ子玉子とか四つ子玉子とかも・・・いてるのやもしれ〜〜ん。

それはまだお母ちゃんも見たことがないらしいんどすが・・・
幼いおヒナさんのペンちゃんの「幻」への夢は・・・またふんわり　ふんわりと　膨らんでいくのどした。

おいしくいただいたことを

「大丈夫！またきっと〜〜いつかめぐり会えるからね！」

「うん。絶対よね。お母ちゃん！」


なかなかめぐり会えないふたご玉子、でもまたいつかきっとペンちゃんが
探し当ててみせるからね！

そう願ってペンちゃんはありがたくふたご玉子の目玉焼きをごちそうになったのどした。

この記念すべきお姿は・・・
せっかくなんで激しく豪華にバラの飾り物なんぞもくわえたりして・・・
またしても追加で何十万枚ものお写真が撮影されたりしたのどした〜〜。


「うう・・・よかった。よかった。会えてよかった。」


本当においしく、いただいたからね・・・ありがとうね！

なぜだか　また　ちょびっと、　涙がこぼれるのどした。

デリケートじゃ・・・

「ううう〜〜〜。ペンちゃん！なんとデリケートな！」

そうよね〜〜。そうよね〜〜。ここまで幻やったら〜〜
心豊かなおヒナにとっては〜〜このなごりおしさは辛すぎるのよね〜〜。

うう〜〜〜母は気持ちがわかるわ〜〜〜。うう〜〜〜。

「ぎゃ〜〜〜！！！お母ちゃ〜〜〜ん！！」


次にいつ出会えるかわからんふたご玉子を食べてしまうにあたり・・・
感受性豊かな母子はまたしても感慨で涙をドボンドボンに垂れ流すのであった〜〜。

次はいつのことやら・・・

「ううう・・・・うぎゃ〜〜〜！！幻すぎて食べれん！」


次はいつ出会えるかわからんのに〜〜〜！！

なごりおしすぎる！！ぎゃ〜〜〜！！



「んまあ！！！！ペンちゃん！！！」

幻のお料理を

「きゃ〜〜〜！幻のふたご玉子やからね〜〜！！きゃ〜〜！！」


きゃ〜〜〜！！





きゃ〜〜〜〜！！


「・・・・・ううう・・・・」

いよいよ・・・いただき・・・

「じゃあ、思い切って〜〜〜〜いただきま〜〜す！ぴぴ〜〜〜！！」


「んまあ！ペンちゃん！勇ましいやないの！ほほほ〜〜〜！！」


さあ・・・いよいよ・・・・

目玉焼きでお願い

激しい撮影大会の嵐の後は〜〜

いよいよ、この記念すべき幻のふたごの玉子をいただくことに・・・

「やっぱり・・・このふたごのお姿を楽しむには〜〜目玉焼きよね〜〜」


こうして
ペンちゃんは「幻のお料理」のテーブルについたのどした〜〜。

叙情的なシーンも

赤ちゃん写真のお後は・・・

さりげなペンちゃんの日常のシーンにふたごの玉子が何気によりそう
叙情的なシーンも撮影されたりなんかして・・・



「ペンちゃん、いい感じよ〜〜。はい、お外を見たまま・・・エンペラ〜〜♪」


「エン・・・・ペラ〜〜〜♪」



こうして本気の幻のアイテム、ふたごの玉子とペンちゃんの貴重なコラボ写真は・・
何十万枚と撮影されたのであった〜〜〜。

赤ちゃんなシーンでも

そして
赤ちゃんおくるみの衣装でおねんねするペンちゃんと〜〜
ふたごの玉子の真上からのシーンなんぞも演出してみたりして・・・


「ふにゃふにゃ〜〜。お母ちゃ〜〜ん。エンペラ〜〜♪」






「エ・・エンペラ〜〜〜♪」


ううう・・・しかし・・・

輝いとる！生後10日の赤ちゃんらしいかわいさが・・・ふたごの玉子とともに
輝きまくっとるやないの！！

ひ〜〜〜！！


・・・・・母はカメラの画面に映りこんだわが息子のかわいさに〜またしても涙するのであった〜〜〜。

どんどんお写真を

そして〜〜こんなお幸せなアップのお写真なんぞも・・・



「はい。お母ちゃ〜〜〜ん。エンペラ〜〜〜♪」

ニコッ！


「ペンちゃん！かわいいよ〜〜♪エンペラ〜〜♪」

パシャパシャパシャ・・・

喜びのお写真も

「あ〜〜ペンちゃん。この喜びのお姿はお写真に納めまくらなイカンわね〜〜。はい、エンペラ〜♪」

「はい、お母ちゃん。エンペラ〜〜〜♪」


ふたごの玉子はペンちゃんと共にお写真におさめやすいように透明のボールにさっそく移しかえられたりしたのどした。


「はい、ペンちゃん、もっともっと！エンペラ〜〜♪」


エンペラ〜〜〜！！！

この玉子はペンちゃんに

「ぎぃ〜〜〜〜！！お母ちゃん！来た！ついに〜〜〜黄身が〜〜黄身が〜〜2個あった〜〜！！ぎゃ〜〜〜〜！！！」

「おめでとう！おめでとう！ペンちゃん！

このふたごの玉子はきっときっとペンちゃんに見つけてもらいたかったためにめぐりめぐってここのお家に来たに違いなしよね〜〜！！うが〜〜〜！！」


ぎゃ〜〜〜！
違いなしじゃ〜〜〜！！


・・・・涙をドボンドボンに流しまくって感動する母子であった〜〜。

ああ！黄身が！

「・・・・・わ！」












「ああ！！！」















・・・・・黄身が2個！！！