
「あのね ぺんちゃん。」
生まれてきた赤ちゃんはみんなみんな 一番おそばにいてくれる人に
いっぱいいっぱいかわいがってもらって
いっぱいお話をしてもらっているうちに おしゃべりできるようになっていくのよね。
ペンちゃんにはお母ちゃんが
ゆきだるまさんにはペンちゃんが。
そうしてお話、できるようになっていったのは
ちっとも不思議じゃないのよ。
「・・・うん・・・」
・・・・
「・・・お母ちゃん大好き。ずっと いっしょに いようね。」
ペンちゃんは
自分がはじめておはなしができた日の言葉を
もう一度ちっちゃいお声で つぶやいたのでした。