
ペンちゃんへの拍手喝采の表彰式は無事に終了して・・・
お帰り道は もう、ちょびっと夜になっていて
ペンちゃんはお母ちゃんが念のためにひそかにご用意していた赤ちゃんだっこひもでだっこしてもらってすっかりスヤスヤしまくってたりしたんどす。
「・・・ペンちゃん・・・」
ペンちゃんはお母ちゃんがふたばさんを減らした方がええよって言うた時、かわいそうやって言うて・・泣いてたよね・・。
でも表彰式のときは・・・お母ちゃんがそんなひどいこと言うたって・・・全然言わないでくれてんね・・・
「ありがとうね。ペンちゃん。ペンちゃんは・・ホントにやさしい子なんやね・・」
・・・・でもペンちゃんは
そんなこと、と〜〜〜っくに忘れてるんだって。
ペンちゃんはお母ちゃんがいっぱいふたばさんを育てさせてくれたこと、ひそかにお手伝いをしてくれてたことしかホントに覚えてなかったのでした。
ペンちゃんにとっては今はお幸せな毎日だから・・・毎日楽しいことしかおぼえておく必要がなくなるんだって・・
「・・・むにゃむにゃ・・・お母ちゃん、大好き」
・・・・本当に、毎日が幸せだわ〜〜〜とペンちゃんのスヤスヤのお顔を見てはお母ちゃんもひそかに思ったのでした。