もう、相当なくなっているのでは？

えらいこっちゃ　えらいこっちゃ〜〜。
気づくのが遅かったどすがな〜〜！

もう相当、お菓子がなくなっているんじゃないの〜！？

スタスタスタ〜〜〜！

えらいこっちゃ〜〜！！

盗賊たち、待て〜〜！

「はあはあ！待て待て〜〜！盗賊の者たち〜！

ペンちゃん、ただいま参上よ〜〜！」

はあはあ！

お菓子は無事っぽい？

キョロキョロ

「盗賊の一味、どこだ〜〜！？・・・・お、お菓子は・・・
無事っぽい・・・かな？」

はあはあ。

キョロキョロ

箱の隙間に潜んでる？

「ちょっと〜〜！どこ〜〜！？
お菓子のお箱の隙間にでも潜んでるの〜？
出てきんちゃ〜〜い！」

ナッツの瓶も・・・ある

「どこに隠れてるの〜？

またペンちゃんの大好きな
カシューナッツをこっそりどっかに持って行った？

・・・・
というわけではないみたいよねえ・・・」

ペンちゃんが食べちゃうからね

「ほんとに〜〜

今回もこのカシューナッツを
どこぞに持って行くつもりで隠れてるんじゃないの〜？

今出てきても許してあげるよってに〜！

ボリボリ・・・

今出てこなかったら
ペンちゃんが全部食べちゃうからね〜！」

いつも近くにおるくせに

ボリボリ・・・

「も〜〜。世話の焼ける子たちよねえ！

ペンちゃんにこんなにさがさせるなんて！

苦労するわ〜！

どこに隠れているのやら〜〜ブツブツ・・・

いつも秘かにペンちゃんのすぐおそばにおるくせに〜〜




・・・・・

ここにいなかったら

・・・・

もうどこを探せばいいの？

・・・・

うう・・・

母はもう黙っておれぬ

「ペンちゃん。ちっこい子たちの探しに難航してらっしゃいますわね。
ご苦労されているお姿を
母はもう黙ってみてはおれませぬ。
お手伝いさせていただきますわ。」


「お母ちゃん！！」

甘いドーナッツの香りで

「はい、ペンちゃん。
ちっこい子たちをこのお家の中で探すのには
おびき寄せる方法をとるのが一番良いですわ。
手ぶらで呼んでも出てきませんわ〜。
このドーナッツの甘〜い香りに誘われてきっと姿を現しますわ。」



「んまあ！なんと！おびき寄せ作戦を！？」

粉砂糖の甘〜い香り

「う〜〜ん。
ドーナッツにかかってるフワフワのお砂糖から
甘〜いええ香りが・・・

でも〜〜
この香りに誘われてあの子たちでてくるかしら〜？

うまくいくのかしら〜？

ふにゃふにゃ〜〜」

むしゃむしゃ〜・・・

すでに効果が出ている！

「ご心配なく。
効果は期待できますよ。
ほれ、一部の者たちは
もう続々と吸い寄せられてきておりますわ。」


「・・・・お母ちゃん・・・天才！？」


「母はちっこい子たちのお育てに精通しております。」

振りまきに行ってきます

「では、ペンちゃんは
甘いドーナツの香りを振りまきに行ってきますわ〜。

ちっこい雪だるまさんたちは
お母ちゃんにお茶でも出してもらって
ご自分用のドーナツでも食べてのんびりなごんでてくりゃれ。」

ふふ。
ふふふふ・・・
そっくりペンちゃんとそっくりポッピーが出てくるのも
時間の問題どすなあ〜。

ドーナツでうろうろ

「お〜い。ええ香りの物を持ってきましたぞ〜〜。

隠れとるうちに全部なくなるよ〜〜♪」

くくくく・・・

う・・・うまい♪

香りとともに消えるよ〜

「ほれほれ〜〜ええ香りでしょ〜〜？

でも早く出てこないと
ええ香りとともにドーナツも消えてしまうよ〜〜♪」


むしゃむしゃ・・・