テレビなんか見たりして

その後　ペンちゃんはちっこい雪だるまさんとも
お母ちゃんとも
何もポッピーたちのお話はしなかったそうな・・・

晩ごはんの後は
お母ちゃんのおひざの上にお座布団をひいて
黙ってテレビなんぞを見たりして。

なんだか、いつもより
ちょこっとおとなしいペンちゃんだったのでした。

おねんねもお早めに

ベッドルームへもちょこっとお早めに向かいました。

「朝早くからおでかけしとったからねえ・・・
もう、おねんねしようかな・・・」
今日は
ポッピーのデビューも見れたし、
これでもう、何も心配なしよねえ・・

ひとりでコチョコチョお話するペンちゃんなのでした・・・

ホッピー・・・泣いていた

ポッピー・・・無事にちゃんとデビューできて
本当に良かった・・・

人気者でしっかりしとるホッピーが
お兄さんホケキョになってくれたよってに〜

やっとポッピーもほかの若ホケキョたちとも
なじめるようになったみたいよねえ・・・





ふふふ。
ホッピー・・・急にポッピーがすんごいなついてきたから
うれしくって泣いとったやないの。ふふふ。





・・・・・・・

思いはあふれて

「・・・おやすみ　ちっこい雪だるまさん・・・ねんね〜〜ねんね〜〜」






ちいさなおヒナのペンちゃん

いろんな思いにあふれた一日が
こうして静かに終わったのでした。

お部屋にお花が

その翌日
ペンちゃん家のお部屋にはバラのお花なんぞが
いっぱい飾られてあったりして。

「う〜ん。いい香り〜。」

「ほほほ。やはりペンちゃんにはお花が似合いますわ。」


ちょこっと笑顔がもどるペンちゃんなのでした。

元気にならなきゃ・・・

ポッピーのデビューをこっそり見届けに行ってからの数日
お部屋にバラのお花
いつも通り、ペンちゃんのお好きなおやつ・・・
なんとなく寂し気なペンちゃんにお母ちゃんはひそかに
ご心配をしてくれとったご様子・・・

「でも〜〜ペンちゃんは元気よ・・・うんうん。
ポッピーたち、まだあのお茶会でお仕事してるんやろか・・・」

お庭にたたずむペンちゃんなのでした・・・

もう、お家にもどろうかと・・・

・・・・・・





・・・・・・






・・・・・ひゃ〜〜〜！！

あの声は！！

「！！」

あの声は！！





「ホケキョ〜〜！！」

ペンちゃ〜〜ん！！

先頭はあのふたり

「ホケキョ〜〜　ホ〜〜ホケキョ〜〜！！」


「ぎゃ〜〜！！やっぱり！！ポッピー！ホッピー！」

ぎゃ！団体さん！？

「ぎゃ〜〜！！ポッピー！ホッピー！
ぎゃ〜〜！それに〜いっぱい来た〜〜！」

ホケキョ〜〜！
ホケキョホケキョホケキョ〜〜！
ホ〜〜ホケキョ〜〜！ホケキョケキョケキョ〜〜〜！！






「ちっこいお客様おはようございま〜す。宅配サンドイッチ屋ですが・・・」

・・・・
ぎゃ！
団体さん！
え、えらいこっちゃ！！

「飛び話」もなんなんで

「ホケキョ〜〜ホ〜ホケキョ〜〜」
ホケキョホケキョ〜〜！ホ〜〜ホケキョ〜〜〜！！

「ぎゃあ〜〜！ちょっと〜〜
一斉にみんなでホケキョホケキョって話かけてきたら
聞きとれんやないの〜！」
飛び話（立ち話）もなんやよってにテーブルのほうへ！

サンドイッチ屋さ〜〜ん！
団体さん入りますよってに〜〜！！ふぎゃ〜〜！！





くるっ。

「え・・・えらいこっちゃ。えらいこっちゃ〜〜！」