ささやかな宴です

「ボールすくいのおじゃまにならないように・・・ほんのささやかな宴ですわ♪」

さ。ぼっちゃん、どうぞ　どうぞ。
いらっしゃいませ。ほほほほ。


「・・・・うん・・・ぴぴぴぴ・・・」

ちっこい宴の席へ

「かわいいペンちゃん。いらっしゃい。」







「・・・・・」


お母ちゃんは・・・

いつだっていつだって

「・・・・・」


お母ちゃんは・・・・





いつもいつも

ペンちゃんに

と〜〜ってもやさしい・・・

お母ちゃんに何か・・・

「ペンちゃん、おいしい？ほほほ。」

「うん・・・うん・・・」

・・・・ボクも・・・・

ボクも何か・・・お母ちゃんのために・・・

・・・・・う〜ん・・・

何か・・・

ひらめいたりして！！

・・・・
う〜〜ん・・・

お母ちゃんのためにねえ・・・
う〜ん・・・・

あ！

「あ！」ひらめいた！！！





「ん〜？どないした〜〜ん？ペンちゃん」

かわいいお顔にご飯粒がついとりますよ。ほほほ。

ほら。ここ。ここ。ほほほ。

お母ちゃんは幸せ？

「ねえ。ねえ。お母ちゃん・・・」

お母ちゃんは
ペンちゃんが
ここのお家の子に生まれて幸せ？

ペンちゃんはこのお家の

「ペンちゃんは」

お母ちゃんの息子に生まれて　幸せよ。







「！！！！んまあ！！！！」

幸せの涙 ドボンドボン

「こ・・・この子は！！な、なんてかわいらしいことを！！
幸せにきまっとろうが〜〜！！お母ちゃんはペンちゃんが息子に生まれてくれて〜〜」

この上なくお幸せにきまっとろうが〜〜〜！！
ううう・・・
なんと　なんと・・・感動・・・ううう・・・


「ふふふ。そうよね。そうよねえ。くくく・・・」

とめどなくしたたる〜

「うっ、うっ、うう・・・・」

お母ちゃんはなんて幸せなんでしょうか・・・

うちの息子はホントにええ子で・・・
泣けるわい・・・

心優しい我がおヒナのお育ては日々喜びの連続じゃ・・・
うううう・・・・
さらに　さらに　とめどなく愛情をふりそそぎまくって
やらねば・・・ううう・・・

「ふぎゃ！」

ペンちゃんの頭にもお母ちゃんの涙はしたたり落ちまくるのであった〜〜。

涙「チョンチョン」

「ふふ。はい。お母ちゃん、お喜びの涙をふいてあげるからね。」

はい。ハンカチでチョンチョン。
くくくく・・・

「うんうん。ありがとう、ペンちゃん。ホントにやさしい子よねえ・・」

「ふふふ。ええのよ。ええのよ。」
はい、チョンチョン。
ふふふ・・・

この上、まだ驚きが！？

「・・・実は・・・」

いつも優しいお母ちゃんのために

ペンちゃんはええことを思いつきました〜〜。






「んまあ！！！なんと！まあ！！！」

まだ・・・まだこの上に母を驚かす気やね！？

なんちゅうこっちゃ！！

優しすぎる！！！優しすぎる！！うちの息子！！

ひぃ〜〜〜！！！！