ほんのりとスパルタで

「お母ちゃんはステージのすぐ横の大きいお花のとこにかくれとくから〜〜安心してね！」

ね。

お母ちゃん、ここでみまもっとるからね！

がんばってね！ええ子やね！ペンちゃん！！









「あ・・・・そう・・・・」


なんか〜〜また突然フワフワ〜〜と音もなく訪れるお母ちゃんの

スパルタ皇帝教育が・・・・すでにやってきとるような感じなのどした〜〜。


・・・・お、お母ちゃん・・・お手手なんかふっとる・・・ぴぴぴ・・・

大歓声ではじまり〜〜！

こうして・・・

ペンちゃんは〜内心・・・お花の街角大賞は〜〜結局、どこのどなたが選ばれたんやろか・・・？？

そのお方をステージに呼んだらええのに・・・なんでボクが・・・ぴぴぴぴ・・・

とか思ったりしたのどすが・・・


なんとな〜〜くステージあげられてしまったペンちゃんへのインタビューが
はじまったのどした〜〜。


「みなさん！おまたせいたしました〜〜！第3回お花の街角大賞の表彰式、はじまりです！過去2大会において連続で大賞を受賞されたペンスケさんに本年度は特別ゲストでおこしいただきました！」


会場からはまたしてもペンちゃんへの大歓声がまきおこりまくりだったとか。


「きゃ〜〜〜！！ペンスケさ〜〜ん！かわい〜〜！！」

町のみなさんの要望で

「ペンスケさん、今年はまさかの『ペンスケ横丁、ノミネート辞退』ということで〜〜圧倒的に人気の街角がエントリーなされませんでした〜〜。

どうやらペンスケさんが町の他のみなさんにも
受賞のチャンスをさしあげたいというおこころづかいから〜〜
このようなご辞退をされたとのことらしいですが・・・」

とても生後10日とは思えぬ奥ゆかしさ！

そのかわり町のみなさんのご要望でぜひ、ということで〜〜

今回は特別審査員として〜〜ご参加いただいたのですが〜〜

どうも〜〜今年はたいへん選ぶのが難しいということで・・・

ペンスケさんもずいぶんお悩みになったそうですね〜〜。









「・・・・・・え？・・・あ、はい・・・ぴぴぴ・・・」



（・・・・よ・・・よくしゃべるお方だこと・・・ぴぴぴぴ・・・）

決まっていませんよ！！

「・・・と、いうことで〜〜実は」

本年度はまだお花の街角大賞が決定しておりません！！

ここで本日ペンスケさんにステージにおこしいただいたのは〜〜

今ここでエントリーされてきた展示のお写真の中から〜〜

ペンスケさんが特にすばらしい！と気にいられたものを

ぜひ、大賞に選んでいただきたいというみなさんのご要望からです！！








「え〜〜〜っ！！」








「なんと！まあ！！」


・・・・そ、そういうことやったのね！

気に入ったお写真は

「ペンスケさん！エントリーしてきたのはどのお写真も〜〜」

やはり、すべて　もともとペンスケさんのお庭の朝顔さんたちの種を

みなさんがお育てになったものばかりだったようです！

どこもすばらしくて〜〜

選びがたいです！

思い切ってペンスケさんが本日、一番気に入ってくださったお写真を・・・

大賞にしてくださって、本当にいいんですよ！

どれが一番、お気に入りになりましたでしょうか〜〜？？










「あ・・・・」


え・・・・・っと・・・

お、お気に入りは・・・・

みんなドキドキで

「え〜〜〜っと・・・」


それは・・・・　あの〜〜〜








ドキドキ　ドキドキ　・・・・・

再び見なきゃ！！

「・・・・え〜〜っと・・・・どれがええかというと・・・・」







「ちょ・・・ちょっと・・・・もう一回みてこなきゃ！！」



ぴょ〜〜〜〜〜ん！！



「ああ！ペンスケさん！！」


お立ち台から飛び降りて〜
再びお写真がならぶフロアーにピョンピョンしていったペンちゃんなのであった〜〜。

えらいことになってしもて

「はあはあ！！え、えらいこっちゃ〜〜！！」


ボク・・・ど・・・どないしょ〜〜！

今ここできめるって・・・・

え〜〜〜っと

え〜〜〜っと



「あらあら！ペンちゃん！ちょっと待って！！ペンちゃん！！」